懐紙の話全校お茶体験がありました。


講師の先生には、毎回、道具や作法の話をしていただいています。
今日のお話は「懐紙」について。

懐紙は、お茶請けを乗せるのに使ったり、できた詩をしたためるのに使ったりする紙です。



半分に折りたたんで、折り目をお客様に向けて出すこと、干支などのすかし絵が施されているものがあること、などは本校児童はすでに知っています。
今日の話は、懐紙の大きさについて。懐紙には2種類の大きさがあります。

なぜ大きさが違うのでしょうか。
正解は、大きいものは男性用、小さいものは女性用、です。
私は「男尊女卑の名残ですね」と先生に話しかけたら、
「そういうことではなく、女性が自分を控えめにすることで、男性を持ち上げていた、ということでしょうね。お茶はもともと偉い男の人しか窘めなかったものですから。」
と教えていただきました。
ものは言いよう、捉えよう、です。日本語には、世界でもまれな「謙譲語」(自分を落として相手を立てる)があります。「男女平等」の見方をすこし改めないといけないなあ、と思いました。