「子どもにとって学校は楽しいところでなければならない」。
これは私がずっと持ち続けている思いである。
社会がめまぐるしく変化し、価値観が多様化する中で、子どもたちの周りでは、いじめ、
不審者などの問題が後を絶たない。
今こそ、「学校は楽しいところ」という原点に返り、子どもたちが自由にのびのびと活動し、
夢をもって、たくましく生き抜く力を育てていかなければならないと思う。
まず、大事にしたいのは、「学ぶ楽しさを味わわせる」ということである。
子どもたちは誰でもわかりたいという思いをもっている。教師はその思いに応えるよう
1時間1時間を大切にし、よくわかる楽しい授業を工夫しなければならない。
読み・書き・計算などの基礎学力の定着はもちろんのこと、自ら課題をもって学習し、解
決しようとする主体的な学びが、確かな学力を育成すると考えている。
自分の力で解決できたときの喜びは、大きな自信となり、次への意欲につながっていく
のである。
授業のもとは学級づくりである。お互いに認めあえる温かい人間関係ができていれば、
子どもたちは力を存分に発揮し、伸ばしていける。
そのためにも、私たち教師は研修を深めて、授業力を向上させるとともに、子どもの声
を聴き、子ども理解に努めなければならない。
楽しい学校づくりの原動力は、教師の元気とやる気である。ひとり一人の持ち味を生
かし、教師自身も輝く楽しい学校にしたい。
さらに近年、「マネジメント」の能力が問われている。教師の資質を高めると共に、教職
員相互の和と協調性を大切にし、組織としての学校が一致団結して、統一した教育目
標に向かい、活発な教育活動を大切な任務とし支援、実践してきた。
今後もさらに、児童・職員共に輝き、学校が楽しいといえる発展を期待している。
新見市立明新小学校長