3月7日(水) 5・6年生のふるさと学習で挑戦したミニたたら製鉄の成功に向けて再チャレンジをしました 5・6年生が、今年ふるさと学習で取り組んでいるテーマは、「千屋のたたら製鉄」です。学区内のたたら場跡や、和鋼博物館を見学してたたら製鉄について学びました。そして今年は、自分たちでの体験に取り組む目標を立て、ミニたたらに挑戦しました。1回目は温度が上がらず失敗しましたが、6年生の卒業までにもう一度挑戦してみたいということで、この日に至りました。
1回目の挑戦(1月30日)
1回目のミニたたら製鉄に取り組みました。ところが、送風が思うようにできず、温度が上がらなかったため、鉄が溶けずに粉のままで、体験は失敗に終わりました。
2回目の挑戦(3月7日 再チャレンジ)
2月10日のふるさと学習発表会では、失敗体験を発表しましたが、その時に「卒業までには再チャレンジをしたい」と言っていた5・6年生が、3月7日に2回目のミニたたら製鉄にチャレンジしました。今度は風がしっかり入るように強力なブロアー(送風機)を使い、豆炭ではなく木炭を使いました。また、焼けた炭を細かく砕いて溶けた鉄がたまるようにもしました。
今度は炭の炎の色も白い炎となり、勢いよく炎も上がっていました。そしてできたのがこれらの固まりです。鉄のかたまりを取り出したときには、大きな歓声が上がりました。
今回は2基準備しました。1つはオイル缶に鹿沼土を周囲に塗りつけたもの、もう一つは七輪です。鉄の材料も、砂鉄と使用済みカイロの鉄粉を使いました。
送風機は強力で、自由な向きに風を送ることができ、スイッチにより風の量を調節することができます。また、最初に焼けた炭を砕いて、灰の床を作りました。
送風機を換えたことにより、火が勢いよく上がり、炎も白っぽくなって、温度が上がっている様子がわかります。
七輪も炎の勢いは強く、底には真っ赤に溶けた鉄が残っていました。 今回できた鉧(けら)です。オイル缶の方は重い鉄のかたまりができていました。実験方法は手探りだったため、もっと良い方法があると思いますが、子どもたちに自分たちでできたという体験になったことが何よりの成果だと思います。